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★読書感想 書評★万城目学 偉大なるしゅららぼん  [読書・映画]




万城目学の『偉大なるしゅららぼん』を読み終わりました。

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彼の作品は関西都市の奇妙な物語と位置づけているのですが
今回の舞台は滋賀県でした。

滋賀県といえば琵琶湖ということで、いつものように摩訶不思議な世界が拡がって
いくのだろうと予想していたのですが、今までの作品に比べて大風呂敷さというか
スケールが若干小さめな感じがしました。

まず、この物語の主役である涼介の存在感の希薄さ。今までの作品のそれも
それ程大差はないかもしれないが、この作品では一層その薄さが際立った感がある。

彼には特別な能力があるにもかかわらず、特に目立たないというか、料理に例えると コショウがかかっているか、かかっていないかの違いくらい誰かが言ってあげないと 気付かない程度のものになっている。

脇を固める淡十郎に至っては能力をもっている(これはネタバレになるからな)と思いきや
そうでもないし、キャラを立たせるにも何か説明不足というか、何かが足りない。

結論としておもしろかったと聞かれれば、おもしろくない部類だったと思う。

理由は、最初に登場人物の能力をなんとなく説明しておきながら話の最後まで
私には伝わってこなかった。過去の作品があまりにも異常だったので余計に感じた。

今作品の特殊な能力は過去の作品と比較しても、「すごい」とは全然思わなかった。
万城目さんは読者にアッパーカットを仕掛けてきたけど、それを苦も無く楽勝でかわした感じだろうか。

舞台である滋賀県の琵琶湖という場所もデカイ湖というだけで、あまりいいイメージがわかなかった。
(昔家族と泳ぎに行ったなあくらいかな)[手(パー)]

でもこの作品の唯一の希望としては続編が作れる点だ。

・次回作には新たな能力者、一族を登場させる。

・今回名前だけの実物を登場させてもっと活躍させる。(父親、兄とその師匠)

[黒ハート]

・高校生らしいラブコメも入れて欲しい。

あと映像化となると清子さんは柳原加奈子をイメージした人も多いかも。映画化はあるかも・・・・

ちなみに主人公達は高校1年生だったので、あと2話は作れるはずです。 この作品は消化不良に感じているので是非次回作期待しています。



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